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新年明けましておめでとうございます。 前回の書き込みから早一年。お元気でいらっしゃいますでしょうか。 暫くは訪問することすらままならなかったので、今年は改めて作品を楽しませて頂きたいと思っている次第です。 久し振りに訪れて真っ先に開いたのは、変わらず『スゥとミヤネ』だったりするのですが。 あの日から学んだことを第13話より改めて思い返しつつ、ここからは作品の感想を書かせて頂こうと思います。
unnamed world 記憶を失った男と、そんな彼を貪欲に求める女。 男が不憫でならないという思いで読み進めていましたが、最後まで目を通した所で疑問が湧きました。 この話には本当に救いがないのだろうか、と。 閉鎖された空間は、記憶のない彼にとって世界そのもの。 そんな中、自身の価値を、存在をこれ以上ないくらいに渇望してくれる相手がいる。 どういった経緯で彼が記憶喪失となり、彼女と出会ったのかが不明なのではっきりとしたことは言えません。 しかし昨年の出来事を思い返したりすると、こういった話ですら一つの救いであるように見えてしまう私は異端なのかもしれません。
喋らない同居人とよく喋る先輩 上記作品とは打って変わって、明るいお話。 半ば済し崩しに、姿の見えない誰かと同居することになった大学生の彼。 会話も出来ない同居人との生活が、そんな彼を一人の女性を繋ぎ合わせる。 奇妙な出会い。奇妙なきっかけ。それでも一度繋がってしまえば、そんなものは関係ない。 始まりなんて、誰にも想定できるものではないのだから。 コロコロと表情を変える先輩がひたすら可愛かったですが、もう一つ心を捕らえて放さなかったのは、彼の同居人に対する想いです。 話を聞かせる相手がいるだけでも充分だとして、彼は同居人を受け入れました。 同居人もまた、言葉にせずとも彼を受け入れてくれたようです。 言葉にしなければ分からないことも確かにあります。だけど、誰かがいてくれる、待ってくれているという想いの何と強いことか。 人は一人では生きていけません。しかし共に歩んでいく存在がいれば、心に余裕すら持って生きていくことが出来る。 人の繋がりの強さを昨年、間近で感じた今だから余計にそんなことを考えてしまったのかもしれません。 個人的にも大好きな展開で、とても楽しく読むことが出来ました。
新年早々、わけの分からない内容を長々と書き連ねてしまい申し訳ありませんでした。 こんな私ではありますが、今年もどうぞ宜しくお願い致します。
.. 1/ 2(Mon) 13:26[262] |
++ 神海
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おおお、お久しぶりです。あけましておめでとうございます。 昨年は色々ありましたが、こういう時だからこそマイペースで行きたいものですね。 スゥミヤも更新頻度は下がりましたけど、もう少し続く予定です。 そして感想ありがとうございます! こちらもちまっと返信を。
・unnamed world 一時期物凄く退廃的な話を書きたくなって、かなり衝動的にざくざくっと考えた内容でした。丁度その頃、橙乃ままれさんの『ログ・ホライズン』で濡羽というキャラクタを見かけまして、こういうどろっとした女性もいいよなあ、みたいな感じで。 スゥミヤ以上に閉塞した世界観ではあるのですが、だからこそ他に何も求める必要がなく、たった二人で完結した関係。お互いの境目すらいずれなくなって、どろどろに溶け合って相手を求めるだけのものになるのかもしれませんけど、それはそれで幸せなんじゃないかな、という話を書いたつもりです。幸せって何だろう、みたいなテーマはここ数年私も考え続けてますが、なかなか明確な形には至りませんね。
・喋らない同居人とよく喋る先輩 コンペ的なことをやろうとしてテーマ決めて書いたはいいものの、残りの二人が全然やる気なくて結局普通に公開した経緯のある一編です。最初は先輩出てくる予定なかったんですけど、話の転換役として登場させたら思いの他強烈なキャラになってしまって、いつの間にかメイン枠で暴れ回ってました。たぶん彼は普通に先輩と付き合って結婚します。 同居人についての設定は敢えて作ってませんが、例え見えなくても、わからなくても、誰かがいるっていうのは心強いですよね。それは人間同士だけによるものではなく、絆を感じられる相手なら、誰であっても繋がるのかもなあ、とか。
今年は去年以上に書くペースが落ちそうですけど、それでも何かしら形にして公開していく所存です。またお暇な時にいらっしゃってくだされば、そのことに勝る喜びはありません。 ではでは、今年もよろしくお願い致します。
.. 1/ 9(Mon) 21:39[263]
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